ハムスターの頬袋脱
■症状
様々な要因で頬袋が口腔外に反転・逸脱してしまう病気です。
頬袋は発症から時間が経過すると浮腫を起こしてしまいます。また、頬袋を齧ってしまうような自傷行為のため出血や壊死を起こしてしまう場合もあります。壊死を起こした際には組織の色調の変化が認められることもあります。
■検査
口腔内を確認して頬袋の確認を行います。また、頬袋が炎症を起こしていないか、腫瘍が存在していないか確認します。
■治療
治療は症状の程度によって異なります。
・頬袋の損傷が軽度の場合
頬袋の温存が可能と判断した場合は、飛び出した頬袋を整復後、再脱出を防ぐために頬袋の部分を縫合することがあります。
・頬袋の損傷がひどい場合や再発を繰り返す場合
全身麻酔で頬袋を摘出する手術を行います。 片側の頬袋を摘出しても生活に支障はありません。
また、腫瘍が疑われる場合は切除した頬袋を病理検査に出すこともあります。
整復処置後は抗菌薬や消炎剤の内服薬を使用したり、流動食による食餌管理を実施します。
■まとめ
ハムスターの身体には左右2つの頬袋が存在します。伸縮性に富んだ袋状の器官で、餌や巣材を運ぶための袋の役割があります。
硬く鋭い床材、パンやお米などのでんぷん質が豊富で粘性の高い食材などは頬袋から上手く取り出すことが出来ずに、頬袋脱に繋がる危険性が高まります。
頬袋脱は早期に適切な治療を受けて頂くことで問題なく暮らせるケースも多いです。
頬袋が明らかに飛び出している、出血している、よだれが出ている元気や食欲が落ちている、口から悪臭がするなどといった疑わしい症状が認められた場合には迷わず病院を受診いただくことをおすすめします。

