犬の皮膚糸状菌症

皮膚糸状菌は犬の毛や爪などに感染する真菌(かび)です。症状として皮膚の脱毛や赤み、フケ、リング状の皮膚病変などがあります。皮膚糸状菌は犬以外の動物やヒトにも感染するため、同居の動物や飼い主様への感染にも注意が必要です。

原因

皮膚糸状菌は感染動物との接触、毛の手入れ道具や寝具の共用などにより感染します。また、感染動物の抜け毛やフケも感染源となります。免疫力が低下していると感染しやすいため、幼いわんちゃんや高齢のわんちゃんが発症しやすいです。
また、そのほかにも以下の要因があると感染しやすいとされています。

・副腎皮質機能亢進症
・糖尿病
・腫瘍
・免疫抑制薬の使用 など

検査

皮膚糸状菌は特定の波長の紫外線光を当てると光る性質があります。その性質を利用し、ウッド灯というランプを皮膚にあて、光る毛がないか確認します。光る毛があった場合には、その毛を抜き取り顕微鏡で観察します。また、毛を培養することで皮膚糸状菌が感染しているか確認します。

治療

部分的な症状の場合は、病変周囲の毛刈りや抗真菌薬を含む塗り薬で治療します。症状が全身で見られる場合は、抗真菌薬の内服による治療を検討します。
再発や、他の動物・ご家族様への感染を予防するためにご家庭の消毒や清掃が重要となります。

受診の目安

皮膚糸状菌症の症状は他の皮膚疾患と症状が似ていることもあります。脱毛や皮膚の赤み、リング状の皮膚病変などの症状が見られる場合は、動物病院の受診をお勧めします。

まとめ

皮膚糸状菌症はヒトにも感染する感染症です。皮膚糸状菌のわんちゃんを触った後やお世話の後は、使用した器具の消毒・洗浄、手洗いが必要となります。また、抜け毛やフケも感染源となるため、環境を清潔に保つことも重要となります。