犬の甲状腺機能低下症

犬の甲状腺機能低下症は中年齢から高年齢のわんちゃんでの発生が多く、甲状腺ホルモンの分泌が低下することで細胞の代謝が低下し、多くの器官に影響を及ぼします。

原因

甲状腺機能低下症は大きく二つに分けられます。一つは甲状腺そのものに原因がある場合です。もう一つは脳に原因があり、甲状腺ホルモンの分泌を促すための脳からのホルモンが不足している場合です。犬の甲状腺機能低下症の原因としては、前者が多いと言われています。

症状

甲状腺機能低下症でみられる主な症状には以下があります。

・活動性の低下
・体重増加
・疲れやすい
・被毛の光沢がない、ゴワゴワする
・かゆみのない脱毛(体幹部、尾部など)
・膿皮症(細菌の皮膚感染)
・脂漏症
・顔の皮膚のたるみ

検査および診断

甲状腺機能低下症の診断の際には、血中ホルモン濃度の測定を行います。測定する項目として、甲状腺から分泌されるホルモンと脳から分泌されるホルモンを測定します。
他にも甲状腺のエコー検査なども行います。エコー検査では、小さく萎縮した甲状腺を確認します。

治療

甲状腺機能低下症では、不足している甲状腺ホルモンを生涯にわたって薬で補う必要があります。治療の効果は症状によって異なり、活動性の低下は一週間以内に回復し、皮膚症状や神経症状は数ヶ月かかることもあります。

まとめ

中年齢から高年齢のわんちゃんに元気がない、脱毛が目立つなどの症状がみられた場合、甲状腺機能低下症の可能性が考えられますので、一度動物病院で検査をされることをお勧めします。