カメの中耳炎

■症状
頭部の片側または両側の鼓膜の腫脹が認められます。

■検査
身体検査にて特徴的な外貌を確認します。
また、腫脹部位の針吸引細胞診を行い、膿瘍を確認することもあります。
適切な抗菌薬を使用するために、採取した膿瘍を用いて、細菌培養および薬剤感受性試験を行います。

■治療
鎮静や麻酔をかけて鼓膜を切開し、耳道内に貯留した膿を摘出します。摘出後に生理食塩水などで耳道内を洗浄し、膿が残存しないようにします。切開した部位は縫合せずに解放したままにすることが多いです。
術後は感受性試験の結果に基づいて、抗菌薬を使用します。
ビタミンA欠乏症との関連もあり、食餌内容に不備がある場合には処置後にビタミンAの投与を推奨する場合もあります。

■まとめ
本疾患は水棲、半水棲のカメ(特に幼体)にみられることが多く、稀に陸棲のカメにも見られます。
不適切な飼育環境(温度、食餌、衛生状態など)が関与し、免疫力の低下による細菌感染が原因であると考えられています。そのため、治療後は適切な飼育環境を整えることで再発を予防することができます。
早期に適切な外科治療を行えば、予後は良好であるため、症状が認められた場合は早めの受診をオススメします。