セキセイインコのメガバクテリア症

メガバクテリアとは鳥の胃の中に住む酵母のマクロラブダスが感染することで発症する病気です。
マクロラブダス症とも呼ばれることもあります。
胃に感染し重度の胃炎や胃拡張を引き起こします。

症状
軽度な感染では無症状ですが、感染が進行し胃炎が引き起こされると症状が発現します。
主な症状は嘔吐や吐き気です。吐き気が強い場合は粘稠性のある液体を排出するため頭部周囲に液体が付着して羽毛が逆立ちます。
そのほか下痢や胃出血による黒色便、筋胃機能異常による粒便もみられることがあります。

検査・診断
糞便検査によりメガバクテリアの検出を行います。感染した鳥の糞便を顕微鏡で観察するとマクロラブダスの存在を確認できます。
X線検査により筋胃の拡張を確認する場合もあります。

治療
メガバクテリアには抗真菌薬の内服を処方します。
また、胃炎による胃液分泌低下が起こり胃内で細菌の二次感染が起こるため抗生剤を使用します。
症状が強い場合や内服薬での改善が認められない場合注射を行うこともあります。
その他の対症療法および支持療法として、粘膜保護の目的とした胃粘膜保護薬、嘔吐の抑制や食欲改善を目的とした胃腸機能調整薬、黒色便や胃出血が疑われる場合は止血剤などを使用します。

まとめ
感染のほとんどは幼鳥期であり早期発見によって多くが治癒する病気です。
しかし成鳥になって症状が発現した場合や胃拡張が改善しない場合は後遺症として慢性胃炎に発展する場合もあります。
嘔吐や下痢といった消化器症状がみられた場合はすぐに病院を受診いただくことをおすすめします。