フェレットの耳ダニ症

■症状
代表的な症状としては茶褐色の耳垢の貯留が挙げられます。
痒みを伴う場合があり、耳だけを気にして、後肢で執拗に掻く場合もあれば、全身を痒がり、後肢で掻いたり口で舐めたり噛んだりする場合もあります。痒みがひどい場合に耳の周囲などの痒がっている部位の周囲に爪などによる擦過傷を認める場合があります。
重篤な例では中耳炎や内耳炎などを発症し、斜頸(首が傾く)などの神経症状を起こす場合があります。

■検査
耳の中に溜まった垢を採取して、顕微鏡で虫体や虫卵を確認します。
少数寄生の場合は、虫体や虫卵を確認するのに複数回の検査が必要になることもあります。




左:耳ダニの虫体
右:耳ダニの虫卵

■治療
当院では駆虫薬での治療として犬猫用の駆虫薬であるレボリューションの投与を行っています。
通常は2週間ごとに合計2~3回行っています。
また、耳ダニの寄生に付随して細菌や真菌の感染が認められる場合に抗生剤や抗真菌剤の投与を行う場合があります。

■まとめ
フェレットの耳ダニは特にショップから購入直後の若い子に見られることが多いです。また、耳ダニは接触により感染するため、感染個体から別の個体(犬や猫を含む)に感染することもあります。
そのため、家に新しい子を迎えた時や耳垢の量が多いと感じた場合には、早めの受診をオススメします。